ヒザの痛みのメカニズム その2

【ヒザの痛みのメカニズム その2】

きしむようなだるさ、おもさ。慢性のヒザ痛の原因のひとつは筋肉の衰えです。筋肉が衰えてくると、脚の力だけでは身体をささえられなくなります。そしてヒザの関節の一部に重さが集中し、ふとももの骨とふくらはぎの骨の間にある軟骨が、すり減っていきます。ひどくなると骨と骨が直接ぶつかり、ヒザに重みをかけるだけで痛みが走ります。

慢性のヒザ痛

■こうしておこる
●姿勢や動きの長年の癖による肉体の変化
●加齢による肉体の変化
●ヒザを酷使している

■なりやすい人
●体重の重い人
●仕事で重い荷物を運ぶ人
●長時間立ちっぱなしの人
●O脚の人
●正座をする機会が多い人

■こうして治していく
●痛みの度合いで処方を変える。
・痛みの強い日=特に療法はせず、安静にする。
・痛みのない日=ヒザを支えるふとももとふくらはぎの筋肉を増やす。
・痛みの兆候がある日=ストレッチやツボ押し
●その日の疲労を身体に残さない
・痛みを感じたらすぐ、ツボを押したり、ストレッチやマッサージをする。
・一日の終わりにストレッチや入浴で血液の循環を良くし、筋肉をほぐす。
●身体の新陳代謝をよくしておく
・脚を使う:エレベーターよりも階段を。車よりも歩きを取り入れる。
・時には運動:ウォーキングや水中ウォーキングなど

■痛くてもやってはいけない事
●冷やしすぎる(図-1)
・冷やすと炎症を抑え、痛みを増長させません。しかし2時間あたり15分程度が目安で、それを超えると冷えすぎにより、血液の循環が悪くなり、おもさやだるさを感じます。
●温めすぎる(図-2)
・温めると血液の循環がよくなりますが、ヒザの状態によっては、はれやむくみを増長させてしまいます。
●強すぎるマッサージ(図-3)
・「強いほど効く」と思いがちですが間違いです。強い刺激は筋肉や血管を痛めたりします。

慢性のヒザの痛み…対処法

■痛い
●冷やし、痛みがとれたら病院へ。
●激しい痛みなら冷やして安静に、鈍い痛みなら温めます。(図-4)
●外出時にキネシオテープ

■だるい・重い
●温める。(重さやだるさをとるには温めるのが一番です)
●外出時にはサポーター(冷えを防ぎます)
●温泉療法に注意(図-5)
(ヒザのだるさや重さをとる場合には、くりかえし浸かる温泉療法は逆効果)

■こわばる
●筋肉をいたわる(図-6)
(温める→マッサージ→ストレッチ、ツボ押しも効果的)
●1日の始まりをストレッチで(図-7)
(軽く筋肉をほぐすことを習慣にしましょう)
●筋肉をほぐし温める(疲れの溜まっている筋肉を、さまざまな角度から伸縮させ、蒸しタオルなどで温めます。)

■関節の痛み
●痛みが激しければ杖を
●1日の始まりをストレッチで(図-7)
(軽く筋肉をほぐすことを習慣にしましょう)
●筋肉を鍛える(図-8)
(翌日疲れが残らない程度。簡単な運動でOKです。)

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